Loading...
TRAINING・SUPPORT研修・勉強会

カンボジア訪問記

カンボジア
研修

カンボジア訪問記 -1日目-

社員旅行を終え、金沢より帰ってきた社長一同と夜8時半に東京駅で合流。

雨の中タクシーを待ち、約50分で成田空港近くのホテル日航成田へ。

ホテル屋上のバーにてステーキでカンボジア渡航への鋭気を養いました。

ホテルのバーにて
ホテルのバーにて

カンボジア訪問記 -2日目-

朝8時のシャトルバスにて成田空港へ。
開院セレモニーの打ち上げパーティーに参加予定だが、そぐわない格好をしている私に社長がジャケットを買ってくださるというイレギュラーなイベントの後、チェックイン。

 

ビジネスクラス専用のラウンジにて軽めの朝食。

 

ビジネスクラス専用ラウンジ
ビジネスクラス専用ラウンジ

 

10時55分発のフライト。私は初のビジネスクラス。

9月より運行開始の成田―プノンペンの直行便。快適な空の旅。約6時間でカンボジアへ。

 

ビジネスクラスの座席で
ビジネスクラスの座席で

 

ビジネスクラスの機内食
ビジネスクラスの機内食

 

飛行機を降りると同時にムワンと熱気が漂う。私は約三年振りのカンボジア。
空港がとても綺麗になっていた。

空港を降りると北原のスタッフ笠原さんがお出迎え。

タクシーで宿泊予定のラッフルズホテルへ送ってもらう。

 

その道中でも3年前とは比べものにならないほどのカンボジアの発展を目の当りする。

空港前の道路が整備され、中央分離帯までできていた。高層ビルも多々あり、非常に驚いた。

 

カンボジアの発展に驚きながら30分ほどでホテルに到着。祝賀パーティーまでホテルで休止。

 

ラッフルズホテルのロビーにて
ラッフルズホテルのロビーにて

 

北原のスタッフ笠原さんと
北原のスタッフ笠原さんと

 

夜6時。バスにてパーティー会場へ。

バーを貸切、現地スタッフを含め100人近くの関係者での立食パーティー

 

北原優香子先生とみずほ銀行支店長
北原優香子先生とみずほ銀行支店長

 

現地スタッフとの一枚
現地スタッフとの一枚

 

その中で日本へ研修に来ていたカンボジア人薬剤師のニラさんや通訳のアムラー、社長お気に入りのサレスを含む現地スタッフ達と話をし、次の日の夜、夕飯を食べることを約束。パーティーを終え、再びラッフルズホテルへ。

会場ではあまり食事をしなかったためホテルのバーに入る。

そこで社長はサーロインステーキ、私はT-ボーンステーキとシーザーサラダを注文。

いざ来てみるとどう見ても社長の頼んだサーロインステーキではない。ボーイに聞いてみるとテンダーロインステーキと言う。注文の際にはメニューを指してボーイが「これはサーロインステーキ」と間違いなく言っていた。

そのことを言及すると「私はテンダーロインと言った」と堂々巡り。騒ぎを嗅ぎつけ女性スタッフ2名が駆けつけてくる。女性スタッフ事情を説明するとボーイが非を認め謝罪をして一段落。仕方なく信じられない硬さのテンダーロインステーキを食す社長。

そしてステーキを食べ終わってもまだ来ないシーザーサラダ。再びボーイに確認すると忘れていたとのこと。超一流ホテルでもこのありさま。初日にしてカンボジアという国の洗礼を受けた気がした。

カンボジア訪問記 -3日目-

8時に起床し、朝食へ。席へと案内されると数名のスタッフが近づいてくる。テーブルクロスを敷く係、食器を並べる係、ナプキンをかける係、最初のオーダーをとる係とそれぞれ役割が決まっているようだ。

 

ラッフルズホテルのカフェにて朝食
ラッフルズホテルのカフェにて朝食

 

朝食を終え、10時にロビーに集合。北原職員が用意してくれたバスでカンボジアの医療関係施設の視察ツアーへ。

 

まず向かったのが北原ジャパンクリニック。こちらのクリニックはカンボジアでの医療活動の先駆けとしてできたクリニックで、現在日本人スタッフ1名、カンボジアスタッフ2名で主にリハビリを中心とした治療を行っており、患者宅への訪問リハビリやスポーツ施設へ訪問も行っている。ドクターは駐在していないが必要に応じ、遠隔診療によりドクターの診察も行える機器もある。

 

数年前は「リハビリ」という言葉さえなかったカンボジアの地で、現在は予約が埋まることもあるほど活動が浸透してきているという。しかしまだ十分な採算がとれる状態ではなく今後、価格設定や広告活動が課題との話だった。

 

北原ジャパンクリニック
北原ジャパンクリニック

 

リハビリ室
リハビリ室

 

次にプノンペン市内の国立病院コサマック病院へ。プノンペン市内には合わせて3つの国立病院があり、他にクメールソビエト病院、カルメット病院がある。その中でも訪問したコサマックは最低ランクの設備しかなく国からの予算も少ない。プノンペンの最貧困層が受診する病院である。治療費の未払いとならないよう緊急の患者であってもCT等の高額な検査や治療は前払い制となっており、親族がお金をかき集めている間に命を落とすケースも少ないないという。

 

 

ただ近年では多くの支援や、北原スタッフを中心とするNGOの教育により数年前とは比べものにならないほどの設備や施設環境の改善がされている。カルテの管理や体重計の設置など本当に基本的な事だが改善されてきているように思えた。しかし入院病棟はドアも窓もなくシーツも引かれていないベッドに患者が横たわり家族が身の回りの世話をするという光景が目につく。救急外来でも患者の呼吸器のアラームが鳴り、尿カテーテルの袋も満タンにもかからず何も処置をしようとする様子はない。基本的には自分の与えられた仕事以外はしないというスタンスは変わっていないようだ。夜勤もその一つで、誰もやりたがらないため、数年前に北原の介入で設立し、様々な入院患者に対応できる施設も現在はカンボジアのスタッフの休憩室となってしまっていた。

 

新設された入院施設
新設された入院施設

 

施設の中の様子。現在は機能していない
施設の中の様子。現在は機能していない

 

また近年、導入された透析室には数名の患者が透析を受けていた。貧困層の患者が半永久的にお金のかかる透析を行えるのか聞いたところ、数回透析を行えば治るから大丈夫との回答。日本ではありえない。

 

実際にきちんと透析というものを理解し治療をできているのか多くの疑問が残った。

様々な支援がされる中、きちんと教育され正しく使用しなくては宝の持ち腐れである。
とはいえ国から供給される資材や薬剤も少ないため、治療に必要な薬剤を病院で確保できていない事も多く、いわゆる門前薬局に患者家族が必要な薬や医療材料を買いに行くこともしばしばとのことだった。

 

門前薬局の見学も行ったが、こちらは病院からは想像できないほど近代的で清潔感にあふれている。医薬品はもちろん、点滴のキットなどあらゆるものが特に処方箋のようなものがなくても手に入る。実際に点滴のキットを購入。日本円にして薬80円。日本であれば200-300円はするとのことだった。品質には少々疑問が残る。

 

 

カンボジアは現在、交通事故の死亡数が非常に多く、その分、必要な血液も多い。

この血液センターには多くのボランティア団体が介入し献血の教育や設備投資を行っている。

 

カンボジアでは輸血が必要な場合、基本的には患者家族が血液センターに出向き、献血を行い、相当量の血液を代わりにもらうという仕組みのようだ。

当センターでは売血はおこなっておらず、すべてボランティアで賄っているが、上記のようなシステムのため十分量確保できていないのが現状である。

カンボジア人はO型とB型が多く、次いでA型で、AB型は全国民の5%程度しかいないとのこと。

使用する輸血バックの保管庫にはO型・B型・AB型はほぼ在庫はなくAが多少残っているというような状態だった。

 

実際の献血に関しては先進国と変わらず、献血前に問診があり、今日の体調や既往歴等の質問がドクターからあり、献血となる。350mlの全血のみの献血で、日本のように成分献血などは行われてはいない。

 

Drの問診
Drの問診

 

集められた血液はHIV・B型肝炎・C型肝炎・梅毒の4項目のスクリーニングにかけられ、問題が無ければ提供という形になる。

 

高価なスクリーニングの循環器が導入されている
高価なスクリーニングの循環器が導入されている

 

検査の様子
検査の様子

 

しかし検査に引っかかる血液も多く、月200本ほど廃棄しているとのこと。

献血で入ってきても使える血液は当日中には出ていってしまうため、自転車操業のような状態が続いているとのことで今後カンボジアの医療の大きな問題の一つといえるだろう。

カンボジア人はO型とB型が多く、次いでA型で、AB型は全国民の5%程度しかいないとのこと。

使用する輸血バックの保管庫にはO型・B型・AB型はほぼ在庫はなくAが多少残っているというような状態だった。

 

実際の献血に関しては先進国と変わらず、献血前に問診があり、今日の体調や既往歴等の質問がドクターからあり、献血となる。350mlの全血のみの献血で、日本のように成分献血などは行われてはいない。

次に我々はロシアンマーケットという市場のようなところに向かった。

 

昔の闇市と言うべきか、いわゆる発展途上国の市場そのものといった印象だ。特に買うものもないため早々に切り上げ集合場所に戻る。

丁度待ち合わせ場所近辺に薬局が並んでいた。コサマック病院の門前のような清潔な薬局ではなく、個人経営の規模の小さい薬局である。

薬剤師なのかも疑わしいスタッフが薬をばら売りしていた。

その中でも患者が多く集まる薬局と全く人の来ない薬局があった。

この違いの詳細は分からなかったが、カンボジアではまだ多くの粗悪な薬品が出回っているためやはり信用度の問題なのではと考えられる。

 

患者が集まる薬局
患者が集まる薬局

 

隣の薬局は全く患者がいない
隣の薬局は全く患者がいない

 

次に我々は近年オープンし、日本のメディアでも取り上げられたイオンモールに向かった。

 

イオンモール
イオンモール

 

イオンの近辺は開発が進んでおり、大型のマンションの建設ラッシュが起こっていた。

道路の混雑により、イオンには予定より一時間遅い18時近い到着となった。

昨日、ニラさん達とは18時に食事をする約束していたため、北原のスタッフにニラさんと連絡を取ってもらい、彼女らが予約してくれたというフランス料理店の名前を聞き、社長と私の2人はイオンからタクシーで向かう。

生憎、社長の携帯も私の携帯もカンボジアでは使えなかったため、通信手段を一切無い状態で北原のスタッフと別行動をとることになり、不安抱えたまま指定の場所へ向かった。

レストランへ到着したが、ニラさん一行の姿はない。

約束の18時は過ぎている。通信手段のない私達はただただ待つしかなかった。

20分ほど待っていても現れないためいよいよ心配になり、店の外へ様子を見に行くと、丁度到着したサレスらの姿があり、安堵のため息が漏れる。

肝心のニラさんの姿はなく、別の車で向かっているとのこと。そこから更に15分ほど待つとニラさんらが到着。約束の時間から1時間以上遅刻である。

悪びれる様子もないことから、時間にルーズなのはカンボジア人の国民性なのだろうか・・。

ニラさんの旦那と子供も含め、総勢十数人が集まり、ようやく夕食が始まった。

[VIP ROOM]と書かれた大きめの個室に案内される。食事は食べ放題で、バイキング形式という。

食べ物を取りに行くと和洋折衷様々な料理が並ぶ。フランス料理という話ではなかったかな・・と多少疑問に思いながらも食事を楽しんだ。

しばらくするとアムラーが社長に茹で卵を持ってきた。

どうも有精卵のようだ。割ってみるとやはり雛になりかけたグロテスクな物体が姿を現した。

 

有精卵
有精卵

 

カンボジアではよく食べるとのことで、好物だというから驚きだ。

 

有精卵を皮切りに、様々なローカル料理が運ばれてくる。得体の知れないフルーツや甘味の数々。お味はご想像にお任せします。

 

 

あっという間に時間は過ぎ10時近く、ニラさんの車でホテルに送ってもらい解散。

 

カンボジアスタッフ達と
カンボジアスタッフ達と

 

ニラさん一家との一枚
ニラさん一家との一枚

カンボジア訪問記 -4日目-

昨日同様、朝食をとり、チェックアウトをし、同ホテルに宿泊していた北原理事長夫妻と共に北原の社用車で念願のサンライズジャパンホスピタルへ。

15分ほどで病院へ到着。3年前は更地であった場所に立派な病院が建っていたことに感動した。

 

北原理事長と病院入口で
北原理事長と病院入口で

 

1階はカフェと簡易受付のみ。エスカレーターで2階に向かうと総合受付と吹き抜けで明るい待合室が現れる。というのも病院がメコン川の中州にあるため、万が一の氾濫に備え全ての病院機能を2階からにしたとの事だった。

 

待合室には数名の患者がいた。実際の開院は10月中旬とのことだが大々的にカンボジアのメディアでも取り上げられ、フンセン首相も開院の挨拶をしたということもあり来院する患者が多くいたとのこと。

 

 

北原理事長夫妻の案内で病院のあらゆるところを見学させてもらった。敷地面積に対して50床しかないという病院はまるでリゾートホテル顔負けのゆったりとした空間だ。おしゃれな内装、考え抜かれた動線で配置された診察室・検査室の数々等、日本にあっても間違いなく最高クラスの病院だと思う。

特別にVIPルームも見学させていただいた。フンセン首相が「一番行きたい病院」と発言したというのも納得のスイートルームだ。

いずれ国のトップも利用するであろう病室を見学できたのは貴重な体験だった。

北原理事長の創意工夫が詰まった病院に感動する一方で、所々気になる部分があった。

ソファーなどの配置がまちまちであったり、飾ってある絵画が曲がっていたり、何よりガラスやドアなどの指紋汚れが目立つ。

また、受付のスタッフは4、5人集まって何かを話しており、患者が待合室にいるというのに対応する様子はなかった。

理事長先生はすぐに日本人スタッフを呼び、指導をされていた。

ソファーや絵画のズレは清掃員が勝手にずらしてしまうとの事。そして清掃員は「掃除」が仕事のため、それ以外の仕事はしない。

カンボジア人が悪いのではなく、日本人スタッフがそのことをきちんと教育できていないからできていないとの事。日本人スタッフもドクター・ナース・薬剤師・医事課など様々な職種があるが、一人一人が総括マネージャーのつもりで自分の職種に捕らわれないで仕事をすることの重要性を説いていらした。
また物事のルールには全て理由があり、その理由をきちんと理解をさせるのが教育・指導である。それができない限りは言われたことしかできず、自分で気づいて行動することはできない。

指紋で汚れたドアの件を一つ例に挙げると、右側に取っ手のあるドアは左手で開ければ、ドアが汚れることはない。単純な事だが基本的な仕組みを一つずつきちんとスタッフに理解させることで初めて「指導」といえるのだろう。

余談ではあるが、奇しくも当日の朝、私は社長より指導の仕方等、同様の内容でお叱りを頂いていたところであった。

同日に2回も組織のトップの考えを直々に教えて頂く経験ができるとは・・。

その後、薬剤師の平野さんが案内係に変わり、薬剤部の見学を行った。

 

現在日本人の平野さんとカンボジア人のニラさん、去年卒業した新人、合わせて3人が配属されている。

肝心の薬剤だが現地調達分は8割ほど、後は日本からの輸入分を届くのを待っているところという。ほぼ使用薬品は手配出来ているとのことだった。

全自動分包機・散剤分包機・クリーンベンチなどの設備もしっかりしており、まさに日本クオリティーの調剤が出来る環境が整っていた。

 

薬剤部のスタッフと
薬剤部のスタッフと

 

病院見学を終え、北原理事長のお誘いで数名のスタッフを含め、病院近くの和食店に向かった。カンボジア渡航後初の和食。味噌汁の美味しさはこういう時に実感できる。

 

SushiBar にて
SushiBarにて

 

カンボジアでの和食
カンボジアでの和食

 

中国系の企業が開発を行っており、大きなマンションが何棟も建設中で、遊園地などもあった。また結婚式場もあり、カンボジア人カップルはこのダイアモンドアイランドで結婚式を挙げるというのが一つのステータスにもなっているようだ。

日も暮れ始めプノンペン国際空港へ向かう。

チェックインまで時間もあるため時間を潰す飲食店を探す。吉野屋もあることに驚きだ。

 

吉野家が進出している
吉野家が進出している

 

結局ピザ店に入りチェックインまで待つ。

いよいよフライトとなり帰国へ。長いようで短い4日間が終わった。

今回の訪問ではカンボジアの発展・医療の現状、そして人の教育まで様々な事を知ることが出来た。

丁寧に案内をしてくださった北原理事長を含めた北原のスタッフの方々、そしてこのような貴重な機会を与えてくださった根食社長、本当にありがとうございました。

サンライズジャパンホスピタルのオープンは10月中旬。本格的な開始に向け、ハートフルグループは企業をあげて応援をしていきたいと思います。

この記事をSNSでシェアする